この二人は一見、似た者同士であり、違いはT(思考)とF(感情)のみ、もしくはS(感覚)とN(直感)のみです。
両者ともに似たような興味や価値観を持っているので、初対面では楽しい時間を過ごせるでしょう。カジュアルなコミュニケーションで特に問題はありません。
特徴は、この二人は似た人生の目的・目標を持ちながら、対照的な方法でそれを実現させようとします。
同じようなことをまったく異なる角度から検討しているため、相手が問題を非現実的な方法で解決しようとしているように感じることがあります。また相手の視点を受け入れることがなかなか難しいと感じるでしょう。
ただ受け入れることは難しくても、理解することは比較的容易なはずです。
この関係で自分の視点を押し付けようとしてはいけません。むしろ、相手のアドバイスを参考にしましょう。
深刻な意見の対立になる前に、お互いの考え方の違いを認めて対策することが重要です。
この前提を理解しておけば長期的に良い関係を築くことが出来るパートナーになれる可能性が十分にあることは間違いありません。
生粋のリーダー気質なENTJは、恋愛においても自分がリードする立場を好みます。周りを引っ張り常に努力し続けているため、パートナーを選ぶ際は「自身をサポートしてくれるか」を重要視。
また、超合理主義なところがあり、感情的になりやすい相手は避けがち。感情を扱うことが苦手なENTJは、自ら弱音を吐いたり甘えたりすることがほとんどないタイプ。だからといって落ち込むことがないわけではありません。気落ちしていることを察して、先回りして気が遣えると良いでしょう。
これまでの努力や自身の実力に自信があるため、プライドを傷つけるような発言は控え、冷静にサポートしましょう。
社会的な性質のため、大抵の人から良い印象を持たれるように振る舞います。ユーモアがあり知性な印象です。また、せっかちで行動力があり、自信に満ちている印象を与えます。たまに人の感情を考えない一面を見せるかもしれません。
自信があり、即断即決で行動力がある印象です。基本的に明るいですが、発言はストレートです。基本的に他人と親交を深めることにオープンなので、接しやすい印象を持つでしょう。
頭の中で論理的かつ合理的に考えや知識が整理されており、それを元に的確な反応をします。また自分の目標や実現したいこと、成功体験について熱心に話すことが多いでしょう。
より現実的に物事を考えようとします。具体的な計画や方法について話すことを好みます。
ENTJとESTJは似た目標や興味を持っているため、出会ってすぐに打ち解けられます。使っている機能の違いはT(思考)とF(感情)のみか、S(感覚)とN(直感)のみです。お互いの人生の目標や基本的な態度は理解しやすく、共通の趣味もたくさんあることが多いでしょう。
しかし、目標を実現させる際のアプローチは全く異なるため、協力して目標を達成することは難しく、相手に裏切られたと感じることもあります。ただし、相手の視点を受け入れられれば、相手からのアドバイスを有益なものとして受け取れます。
この2タイプは、行ったことのないイベントに参加したり、新たな共通の知人を作ったりして外部からの刺激を受けると、さらに良い関係になるでしょう。
ENTJの人は、自分の参考になったり、尊敬できる人と友達になりたがります。自分自身も目標に向かって頑張っているため、共に頑張れたり、相乗効果のあるような人と仲良くなりやすいです。
ただし人に対して厳しく、感情論が苦手なため、正論をぶつけて人の感情を無視することがあるため、冷酷な人と思われがちです。
また、他人から命令されることを強く嫌い、ストレスを感じると他人の意見に批判的になります。
一方で、自分からほかの人を引っ張っていけるタイプなので、カリスマ性がありエネルギッシュが部分で周りの人に刺激を与えていくでしょう。
ESTJは自分の周囲の環境を把握することに長けていて、現実的で計画的なため周りから信頼されます。外向的で周囲との関わりを大切にするため、初対面の人との交流も得意です。
しかし、意志が強く自分に厳しい性格で、他者に対しても高い基準を求めます。伝統やルールを守らない人には批判的になり、融通が効かず頑固な面が強調されることもあります。白黒つけられない曖昧なことは苦手で、相手に正論を突きつけて反論を封じることもあり、共感性は高くありません。
ただし、明確なビジョンがあるため頼り甲斐があり、自ら手本を示すESTJは、コミュニティの中で人々をまとめる有能なリーダーになります。秩序も大切にするため、誠実さや責任感の強さも相まって信頼できる友人になるでしょう。
ENTJの親は、子どもに適切な教育を受けさせるなど、最大限の責任感をもって親としての役割を果たそうとします。しかし、合理的判断を重視するため子どもの感情的判断とは衝突しやすいです。
具体的には、塾や習い事に積極的に通わせてくれたり、一緒に勉強してくれたりします。子どもが駄々をこねた場合は子どもの感情に寄り添うのではなく、合理的な理由で説得しようと試みるでしょう。
ENTJの親は、子どもが目標達成のために努力して成長し、賢く自立した人間になることを何より望みます。自分の高い意欲と知識欲が子どもにも受け継がれることが、ENTJの親の喜びです。
ESTJの子どもは物事を効率よく進めようとするため、ENTJの親が最大限整備してくれた環境をうまく使って成長したいと考えるでしょう。
ESTJの親は非常に厳格です。自分の子どもには正直で独立した、責任感が強く礼儀正しい人間になってほしいと期待します。子どもが親に反抗的な態度をとることを許さないため、子どもが反抗期を迎えると親子関係がうまくいかなくなるかもしれません。
具体的には、自分の部屋を掃除する・決まった時間に寝るなどの家庭内のルールを守らせます。教育にも熱心で、習い事に積極的に通わせて責任感や連帯の大切さを教えるでしょう。
ESTJの親は、子どもにも自分の「模範的な社会人」像を守ってほしいと望みます。
ENTJの子どもは将来のビジョンを明確に持ちたがるため、自立した社会人であるESTJの親を自分のモデルにするでしょう。
ENTJの兄/姉は天性のリーダーシップを発揮して、弟妹をリードします。しかし、感情に寄り添うことは苦手で、威圧的で怖いと感じさせるかもしれません。ESTJの弟/妹はさまざまな人と関わるのを好むため、弟妹をリードして多様な経験をさせてくれるENTJの兄/姉と一緒に過ごすのを楽しむでしょう。
ESTJの弟/妹は社交的で陽気であり、さまざまな人と関わることを好みます。しかし、他者の感情に配慮するのは得意でなく、失言することもあります。
ENTJの兄/姉は自分の目標達成のために有能な人物と付き合いたいと考えるため、ESTJの弟/妹が損得抜きにさまざまな人と関わっていることを不思議に思うでしょう。
ESTJの兄/姉は活動的でリーダーシップがあり、優れた判断力で弟妹に的確なアドバイスをします。家庭内での役割を大切にするタイプで、弟妹にも思いやりをもって接しますが、感情表現や共感は苦手です。
ENTJの弟/妹は向上心が強いため、自分をより成長させてくれるESTJの兄/姉のアドバイスを頼りにし、判断力が優れている兄姉を尊敬するでしょう。
ENTJの弟/妹は競争心が強く、たとえ勝負に勝ち抜いて賞賛されてももっと良い結果を出そうと努力します。兄姉を尊敬し、目標としていることもあります。ESTJの兄/姉は責任感が強く、努力を賞賛する傾向が強いため、ESTJの弟/妹の向上心を好ましく思います。弟妹から尊敬されるのは嬉しいですが、感情を表現することはあまりないでしょう。